手術入院~入院初日~
ついに手術入院
2018年8月下旬、手術に向けて入院した。
術前5日、術後2週間の入院の予定。
案内された病棟の名は
「高度心臓血管センター」
なんかものものしい。。。
6人部屋の病室には、20歳の女子大生1人と70代~80代の女性3人、そして私の5人となる。
蓄尿と麻酔科外来
荷物を置いて早々に蓄尿の説明。
これから24時間、トイレに行くたび尿を専用パックにためていく。
と言うことは、丸1日このトイレしか使えない。
「失敗したら最初からになります」と笑顔で恐ろしいことを言われる。
妙なプレッシャーを感じる。
トイレのたびにカップに採尿するのも、1日中だとさすがにとっても面倒になってくる。
その他入院の説明を聞きパジャマに着替え、麻酔科の外来へ。
全身麻酔での手術と言うことで、麻酔科医の診察があった。
口の中を見て差し歯の有無などを聞かれ、術後せん妄についての説明を受ける。
動脈採血
病室に戻ると、動脈採血をするので処置室へ呼ばれた。
太ももの付け根からの採血と聞き、恐怖でいっぱいになる。
主治医I先生が登場し、採血。
看護師さんから「チクッとするくらい」と聞いていたが、針が入ってから何度もぐりぐりされている感覚。気持ち悪いし痛い。
涙目になりながら終了。
血管が遠い位置にあったらしく、針の長さギリギリだった、と言われた。
そんなに深く刺したの!?
インフォームドコンセント
夕方、夫とともI先生からにインフォームドコンセントを受ける。
全身麻酔で開胸し、人工心肺を使用する手術。
肺動脈弁付近の筋肉の塊を切除し、僧帽弁の弁輪を縫縮する。
その際、3歳の時の心室中隔欠損の手術箇所も詳しく調べ、漏れなどがある時は治療するとのこと。
手術は午前9時開始、19時過ぎにICUに戻ってこられる予定で、
麻酔から覚醒するのは当日夜中か翌日朝らしい。
思ってたより長い(-_-;)
二度目の手術ということで、
癒着を剥がすのと、治療後心臓周りの止血をするのに、
それぞれ2~3時間かけて丁寧に行うそうだ。
形成術を考えているが、実際の心臓の状態により、人工弁や人工弁付き人工血管へ置換する可能性もある。
その際、人工弁は生体弁を使う予定とのことだ。
手術・輸血・静脈カテーテル・ICUや術後せん妄時の拘束など、大量の同意書を渡される。
初日の夜
夕飯後、談話室に行き息子とテレビ電話をした。
2歳になったばかりの息子は、言葉が出るのが遅くまだほとんどおしゃべりをしない。
それでも、少ない言葉や仕草ではっきり意思を伝えようとする。
画面の中の私のほっぺたを、ぶー!っと潰そうとしてキャッキャと笑う息子。
私の心配をよそに、母がいなくても、パパとばあばと楽しく過ごしているようだ。
安心したが、急に離れて寂しいのは私のほうかもしれない。
かわいくて恋しくて泣けてくる。
センチメンタルになりながら病室に戻ると、
同室の70代マダムに声をかけられ、少しおしゃべり。
そしてそこに女子大生も加わり、ワイワイ女子トーク。
マダムは私より1日先に手術、女子大生は術後10日でもうすぐ退院が見えてきたとのこと。
「ドレーンが抜けたら楽になります!3日の辛抱です!」
と明るい笑顔で言ってくれたので、すっごく勇気が出た。
ありがとう若者。