怪しい兆し~2018年4月~
転勤で転院
夫の突然の転勤に着いて行くことになり、35年通い続けた病院を離れることになった。
私は先天性心室中隔欠損症という病気で3歳の時に手術をしている。その後は激しい運動は禁止されていたものの、普通に学校に通い、就職し、結婚し、出産し、と、いたって普通そのものの生活を送っていた。
その間、年に1度の定期健診(心電図・レントゲン・心エコー)は受けていたが、「変わりないですね。じゃ、また来年」と言われるだけだった。いや、のちに思い返すとそれだけではなかったのだが。
引越し先の近所に総合病院があったので、まずはそこを受診した。
「先天性心疾患の術後フォロー希望」と伝えると循環器内科へ。いつも通り心電図・レントゲン・心エコーを受け「じゃぁ1年ごとの検診で」と言われるものと疑っていなかった。
診察室に入ると開口一番に「心エコーで数値の異常が見られるから、カテーテル検査しましょう。入院になるけど、すぐできる?」と言われた。
え?検査?入院??
まさに青天の霹靂。状況が全く飲み込めなかった。
半分ぼやけた頭で「1歳の子供がいるから少し考えます」と伝え、2週間後にもう一度受診することになった。